【第4話】「叱る前に見てほしい」困った行動の原因は、環境とのミスマッチ!?
こんにちは。まるみです。
発達障がい(ASD,ADHD,LD)の息子と、ダウン症の娘を育てる発達凸凹キッズのママです。
前回は「家と外で顔が違うのはなぜ?」をお話ししました。今回はその続き。「困った行動が出たとき、原因はどこにあるの?」というお話です。
「また床に転がった…」
「なんで毎回、出かける前にグズるの?」
そんな場面でつい、「この子はどうしてできないの?」とお子さんを責める目線になってしまうこと、ありませんか?私も、何度もありました。
でも、ここでひとつだけ視点を変えてみてください。
困った行動の原因は、子どもそのものではなく「環境」にある。
実は、問題行動は、子どもと環境の「ミスマッチ(そろわなさ・ずれ)」から生まれる。
これが今日いちばん伝えたいことです。
①原因は「子ども」ではなく「環境とのミスマッチ」
発達凸凹キッズは、できること・できないことの差が大きいもの。脳の情報の処理の仕方も、一人ひとりちがいます。
だから「この子はなんでできないの?」と子どもの側に原因を探すと、責める言葉ばかり浮かんでしまいます。でも、原因の多くは子どもではなく、まわりの環境側にあることも少なくありません。
- 予定が急に変わった
- 音や人・光などの刺激が多すぎた
- こちらが求めるレベルが、いまの子どもの状態に合っていなかった
こうした環境とのミスマッチがあると、子どもはうまく動けなくなります。癇癪やパニックはわがままではなく、「うまくいかない!助けて!」というSOSのサイン。
そう考えられるだけで、叱る手が少し止まりませんか?
②なぜ「環境」に目を向けるとラクになるのか
子ども自身を変えようとすると、時間もエネルギーもかかります。でも環境は、今日から少しずつ変えられます。
たとえば「食事中に座っていられない」のは、「落ち着きのない子」だからではなく、イスの高さやテーブルの位置、まわりの刺激が合っていないだけかもしれません。「〜な子」と決めつけるより「どんな条件ならできたかな?」と環境のせいにして考えると、次の手がうかぶのです。
※「まわりの条件を整えて力を引き出す」この考え方を、発達支援の現場では「環境調整」と呼ぶこともあります。むずかしい名前はおいておいて大丈夫。子どもの中に原因を探すのをやめる、それだけで十分です。
③叱る前に見る3つの視点
ある日の朝、息子が「今日学校行かない!」と言って起きたと思ったらソファに寝転ぶ。
いつもなら「何してるの!早く行きなさい」と怒っていた私。でもこの日は、まずこの3つの視点で原因を探してみました。
視点① 疲れや感覚過多が溜まっていないか
前日遅くまで遊んだ、寝不足、暑さ寒さ、音や人混みでの刺激……。「体がしんどい」を言葉にできない子は、行動で伝えているのかもしれません。
確認の声かけ:「今日はちょっと疲れてるのかな?お茶でも飲もうか」
無理やり連れて行こうとせず、まず話を聞く姿勢を見せると、うちのまるたは
少し落ち着いてくれるようになりました。
『分かってもらえてる』と伝わったのかもしれません。
視点② 見通しが持てていたか
「あとでね」「そろそろ行くよ」。時間や段取りが見えないと、不安になってしまう子は多いもの。「あとで」がいつなのか、伝わっていなかったのかもしれません。
確認の声かけ:「これが終わったら出発だよ。」
うちはタイムタイマーを使って、視覚的に残りの時間を見える化しています。
スイカが少しずつ減っていくタイマーです。見た目が可愛いのもポイントかもです。
視点③ 要求が今の状態に合っていたか
「早くして!」は、動き出すのに時間がかかる子には、高すぎる要求かもしれません。いまのその子に合う「ひとつだけのやさしいお願い」になっていたか、振り返ってみます。
確認の声かけ:「靴下、はけたかな?できたら教えてね」
この日の息子は、①の「寝不足」が当てはまっていました。無理強いせず、10分だけ布団でごろごろする時間を作ってから出発。いつも上手くいくわけではありません。でも原因がひとつ見つかるだけで、その日の関わり方は本当に変わります。
私の気持ちの持ち方も違います(笑)
④原因に気付くと、関わり方は変わる
困った行動は「直すべき問題」ではなく「理解するためのヒント」。
「なんでこんなことするの?」の答えが、①疲れ・感覚過多、②見通し、③要求のミスマッチ――のどれかひとつ見つかるだけで、あなたの関わり方は変わります。
今日からできること
- 癇癪が落ち着いたあと、3つの視点で「今日の原因」をひとつだけ探す
- 見つかったら、環境をひとつだけ変えてみる(予定を減らす・見通しを伝える・要求を小さくする)
全部できなくて大丈夫。ひとつ見つけられたら、それでOKです。
次回は、
「見通しのつけ方」。子どもに伝わる「あとで」の具体的なコツをお話しします。
無理に正そうとしなくて大丈夫。
あなたとお子さんのペースで、また読みに来てくださいね。
ではでは、今日も”感謝と笑顔”で生きる!
まるみでした!

